キハ27 14



1961年9月22日東急車両製の1-2次車で、昭和36年度本予算(内示)で函館運転所に新製配置された。同一ロット13〜16全車が函館へ配置された。函館では新設された三階建急行の「オホーツク」「宗谷」「摩周」で使用されたが、輸送力の増加に伴いこの3階建て急行も後にそれぞれ単独運転となった。1965年度には一部運用移管により苗穂へ転属したが、翌1966年度には札幌運転区の開区により札幌へ移動した。札幌では苗穂と共に北海道全域の急行で使用されたが、1972年3月改正より札幌区へも特急型気動車が配置されると手狭になり、当車は苗穂へ転属した。苗穂では道内各地の急行列車で使用されたが、急行の削減が行われた「55-10改正」以降は函館本線や札沼線の普通列車での使用も多くなり、その後は「59-2改正」での急行列車の現車やキハ40系の増備もあり1984年2月15日付で廃車となった。廃車後はキハ27 15と共にお座敷気動車の塗装モックアップに使用されたので目にする機会が多かった。

前面は、前面補強されていない。ワイパーはWP50に改造されているが正面窓下の手すりは左右ともに同じ長さのままである。デフロスタは北海道標準で左右両側に取り付けられている。当車は温水暖房付きの制御用ジャンパ受栓を取り付けていない。放送ジャンパ受栓は、ステップ下部に台座付きで設置されている。タイフォンカバーは、原形のシャッター式カバーである。テールライトは原形の内ばめ式のままである。正面窓上の通風口は左右とも残存している。
側面はほぼ原形のままであり、原形の戸当たりレール2本のドアが付いている。
屋根上は、原形のままである。
床下も原形のままである。


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