キハ27 16



1961年9月22日東急車両製の1-2次車で、昭和36年度本予算(内示)で函館運転所に新製配置された。同一ロット13〜16全車が函館へ配置された。函館では新設された三階建急行の「オホーツク」「宗谷」「摩周」で使用されたが、1963年には函館へ長大編成対応車が配置されたこともあり、当車は玉突きで苗穂へ転属した。苗穂では道内全域の急行で活躍したが、1966年度には札幌運転区の開区により札幌へ移動した。札幌では苗穂と共に北海道全域の急行で使用されたが、1972年3月改正より札幌区へも特急型気動車が配置されると手狭になり、当車は苗穂へ転属した。苗穂では道内各地の急行列車で使用されたが、急行の削減が行われた「55-10改正」以降は函館本線や札沼線の普通列車での使用も多くなり、その後は「59-2改正」での急行列車の現車やキハ40系の増備もあり1984年11月9日付で廃車となった。

前面は、苗穂工場で前面補強されている。ワイパーは、WP50に改造されており、正面窓下の手すりは左右ともに短い手すりに改造された、苗穂工場標準の形態である。デフロスタは北海道標準で左右両側に取り付けられている。当車は温水暖房付きの制御用ジャンパ受栓を取り付けていない。放送ジャンパ受栓は、ステップ下部に台座付きで設置されている。タイフォンカバーは、原形のシャッター式カバーである。テールライトは原形の内ばめ式である。
側面はほぼ原形のままであり、原形の戸当たりレール2本のドアが付いている。
屋根上は、ほぼ原形のままである。
床下はほぼ原形である。


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