キハ27 23



1962年3月24日東急車両製の3次車で、昭和36年度利用債で旭川機関区に新製配置された。同一ロット23・24両車とも旭川へ配置された。旭川では急行「宗谷」の付属編成及び急行「かむい」等で長く活躍した。国鉄末期の「56-10改正」では石勝線開業に伴い運転系統の整理が行われ、急行「宗谷」は札幌で運用分離され苗穂の担当となったことから、旭川では主に急行「かむい」や「礼文」「大雪」の運用のみとなり、次第に普通列車でも使用されるようになった。しかし急行「礼文」へのキハ54投入や、長大路線であった羽幌線の廃止等で用途を失い、1987年2月5日付で廃車となった。廃車後は三笠鉄道記念館で保存され、2019年4月1日現在も現存する。

前面は、旭川工場で前面補強されている。ワイパーは、WP50に改造されており、正面窓下の手すりは左右ともに同じ長さのままという旭川工場標準の形態である。当車は前面補強に際し、ステップの位置が1次車と同じタイフォン上部へ移設された変形車である。デフロスタは北海道標準で左右両側に取り付けられている。当車は温水暖房付きの制御用ジャンパ受栓を取り付けている。放送ジャンパ受栓は、ステップ一体型に改造されている。タイフォンカバーは、原形のシャッター式カバーである。テールライトは内ばめ式のままである。
側面では、前位側の雨どいが外付け式に改造されている。
屋根上は、原形のままである。
床下も原形のままである。


キハ58イラストのページへ戻る

キハ58系のページへ戻る

ホームへ戻る