キハ27 33



1962年5月8日東急車両製の3次車で、昭和36年度利用債で苗穂機関区に新製配置された。同一ロット33〜35全車が苗穂へ配置された。苗穂機関区では道内全域の急行で使用されたが、1963年10月には需給の関係で池田へ転属した。池田では根室本線の急行「狩勝」で使用されたが、1969年10月のダイヤ改正では需給の関係で釧路へ転属している。釧路では急行「狩勝」「しれとこ」「ノサップ」等で長く活躍したが、1980年以降急行の減車や廃止が続き次第に普通列車でも使用されるようになった。しかし「60-3改正」で当車は余剰となり保留車として在籍していたが、キハ56を両運転台化しキハ53へ改造する際に前頭部が供出され、1986年5月30日付で廃車となった。前頭部はキハ53 509の後位側へ転用された。

前面は、釧路工場で前面補強されている。ワイパーは、WP50に改造されており、正面窓下の手すりは運転席側のみ短くなっているのは釧路の特徴である。デフロスタは北海道標準で左右両側に取り付けられている。当車は温水加温式ジャンパ受栓を装備している。放送ジャンパ受栓は、ステップ下部に更にステップ一体型の受座が設けられ、そこに設置されている。タイフォンカバーは、原形のシャッター式カバーである。テールライトは外ばめ式に改造されている。正面窓上の通風口は左右とも残存している。
側面は、乗務員室窓バランサー点検蓋が6-3次車以降に準じ設けられている。乗降扉は原形の戸当たりレール2本のドアが付いている。
屋根上は、ほぼ原形のままである。
床下はほぼ原形である。


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