キハ27 34



1962年5月8日東急車両製の3次車で、昭和36年度利用債で苗穂機関区に新製配置された。同一ロット33〜35全車が苗穂へ配置された。苗穂機関区では道内全域の急行で使用されたが、1963年10月には需給の関係で函館へ転属した。函館では三階建て急行の「オホーツク・宗谷・摩周」で活躍したが、輸送量の増加に伴い次第に単独運転となり、運用移管で1964年10月に旭川へ転属した。旭川では急行「宗谷」の付属編成及び急行「かむい」等で長く活躍した。1975年3月のダイヤ改正後は急行「かむい」一部運用移管により1975年7月21日付で札幌へ転属した。札幌では主に千歳線・室蘭本線の急行「すずらん」「ちとせ」「えりも」で運用された。しかし「55-10改正」で室蘭までの電化が完成すると急行「ちとせ」が大幅削減され、当車は1980年9月29日付で釧路へ転属した。釧路では急行「狩勝」「ノサップ」「しれとこ」や根室本線・釧網本線の普通列車で活躍した。しかし急行の減車やローカル線の廃止により余剰となり、1986年9月3日付で廃車となった。

前面は、苗穂工場で前面補強されている。ワイパーは、WP50に改造されており、正面窓下の手すりは左右ともに短い手すりに改造された、苗穂工場標準の形態である。デフロスタは北海道標準で左右両側に取り付けられている。当車は温水暖房付きの制御用ジャンパ受栓を取り付けている。放送ジャンパ受栓は、ステップ下部に更にステップ一体型の受座が設けられ、そこに設置されている。タイフォンカバーは、原形のシャッター式カバーである。テールライトは原形の内ばめ式である。正面窓上の通風口は左右とも撤去されている。
側面はほぼ原形のままであり、原形の戸当たりレール2本のドアが付いている。
屋根上は、ほぼ原形のままである。
床下はほぼ原形である。


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