キハ27 37



1962年4月5日東急車両製の3次車で、昭和36年度第2次債務で函館運転所に新製配置された。同一ロット36〜39のうち、36・37が函館へ配置された。函館では三階建急行の「オホーツク」「宗谷」「摩周」で使用開始した。しかし同急行は超大編成を組むことから早々と長大編成対応の100番台が増備され、これと入れ替わるように1963年には苗穂へ転属した。苗穂では道内全域の急行で使用されたが、1969年に札幌運転区の拡張により一部の運用は札幌へ移管され、当車も札幌運転区へ転属した。札幌では主に千歳線・室蘭本線の急行「すずらん」「ちとせ」「えりも」を主体に運用されるようになった。「55-10改正」で室蘭までの電化が完成すると急行「ちとせ」が大幅削減されるが当車は引き続き急行「えりも」で使用された。国鉄末期の「60-3改正」で急行の減車が行われると余剰となり、1986年2月7日付で廃車となった。なお前頭部はキハ53 501の後位側へ転用された。

前面は、前面補強されていない。ワイパーは、WP50に改造されており、正面窓下の手すりは運転席側のみ短い手すりに改造された、苗穂工場初期の形態である。デフロスタは北海道標準で左右両側に取り付けられている。当車は温水暖房付きの制御用ジャンパ受栓を取り付けている。放送ジャンパ受栓は、ステップ下部に設置されている。タイフォンカバーは、原形のシャッター式カバーである。テールライトは原形の内ばめ式である。
側面はほぼ原形のままであり、原形の戸当たりレール2本のドアが付いている。
屋根上は、ほぼ原形のままである。
床下はほぼ原形である。


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