キハ27 39



1962年4月5日東急車両製の3次車で、昭和36年度第2次債務で苗穂機関区に新製配置された。同一ロット36〜39のうち、38・39が苗穂へ配置された。苗穂機関区では道内全域の急行で使用されたが、1970年度に需給の関係から札幌運転区へ転属した。札幌では主に千歳線・室蘭本線の急行「すずらん」「ちとせ」「えりも」を主体に運用されるようになった。「56-10改正」で石勝線開業に伴い運転系統が整理され、1981年10月7日付で函館へ転属した。函館では季節急行「すずらん」の他函館周辺の快速・普通列車で使用されたが、季節急行「すずらん」も特急「北斗」の増発に伴い運転機会も減少し、当車は老朽化から1986年1月14日付で廃車となった。なお前頭部はキハ53 507の後位側へ転用された。

前面は、苗穂工場で前面補強されている。ワイパーは、WP50に改造されており、正面窓下の手すりは左右ともに短い手すりに改造された、苗穂工場標準の形態である。デフロスタは北海道標準で左右両側に取り付けられている。当車は温水暖房付きの制御用ジャンパ受栓を取り付けている。放送ジャンパ受栓は設けられておらず、ケーブルは標識灯掛けに引っ掛けられているケースが多かった。タイフォンカバーは、原形のシャッター式カバーである。テールライトは原形の内ばめ式である。
側面はほぼ原形のままであり、原形の戸当たりレール2本のドアが付いている。
屋根上は、ほぼ原形のままである。
床下はほぼ原形である。


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