キハ27 40



1962年9月20日帝国車両製の4次車で、昭和37年度本予算で函館運転所に新製配置された。同一ロット40〜43全車が函館へ配置された。函館では三階建急行の「オホーツク」「宗谷」「摩周」を中心に使用された。輸送力の増加に伴いこの3階建て急行もそれぞれ単独運転となった。1969年には一部運用が旭川へ移管され、当車も旭川へ転属した。以降旭川では急行「宗谷」の付属編成及び急行「かむい」等で長く活躍した。1975年には札幌との間でキハ56と27の交換があり、当車は1975年7月21日付で札幌へ転属した。札幌では主に千歳線・室蘭本線の急行「すずらん」「ちとせ」「えりも」を主体に運用されるようになった。しかし「59-2改正」で急行の現車が行われると余剰となり、1984年8月31日付で廃車となった。

前面は、苗穂工場で前面補強されている。ワイパーは、WP50に改造されており、正面窓下の手すりは左右ともに短い手すりに改造された、苗穂工場標準の形態である。デフロスタは北海道標準で左右両側に取り付けられている。当車は温水暖房付きの制御用ジャンパ受栓を取り付けている。放送ジャンパ受栓は、ステップ一体型に改造されている。タイフォンカバーは、原形のシャッター式カバーである。テールライトは原形の内ばめ式である。
側面は、キハ27 40〜43の4両は函館時代に6-3次車以降の新製車に準じた運転席側窓のバランサー点検蓋が増設されている。その他はほぼ原形のままであり、原形の戸当たりレール2本のドアが付いている。
屋根上は、ほぼ原形のままである。
床下はほぼ原形である。4次車からは床下の発電動機箱は設置されていない。


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