キハ27 44



1962年9月29日帝国車両製の4次車で、昭和37年度本予算で苗穂機関区に新製配置された。同一ロット44〜47全車が苗穂へ配置された。苗穂では道内全域の急行で長く活躍した。1967年度には需給の関係で札幌へ転属し、以降は千歳線・室蘭本線の急行を主体に運用されるようになった。国鉄末期は急行の特急格上げにより活躍の場は狭まり、「59-2改正」で急行の縮小および編成見直しで余剰となり、1984年2月22日付で苗穂へ転属した。苗穂では残っていた急行の他、函館本線の普通列車でも使用されるようになった。国鉄末期の「61-3改正」で急行の減車が行われると余剰となるが、老朽化したキハ22の置き換え用に36と共に苫小牧へ転属した。苫小牧では室蘭本線・日高本線の普通列車で活躍したが、地方交通線の廃止によりキハ40系に余裕が出てくると余剰となり、36は旭川へ転属し活用されたが当車はJRに継承されず、1987年3月16日付で廃車となった。

前面は、苗穂工場で前面補強されている。ワイパーは、WP50に改造されており、正面窓下の手すりは左右ともに短い手すりに改造された、苗穂工場標準の形態である。デフロスタは北海道標準で左右両側に取り付けられている。当車は温水暖房付きの制御用ジャンパ受栓を取り付けていない。放送ジャンパ受栓は、ステップ下部へ設置されている。タイフォンカバーは、原形のシャッター式カバーである。テールライトは原形の内ばめ式である。正面窓上の通風口は左右とも残存している。
側面はほぼ原形のままであり、原形の戸当たりレール2本のドアが付いている。便所側面には、汚物処理装置の点検蓋が取り付けられている。
屋根上は、ほぼ原形のままである。JR継承が予定されていたのか、列車無線アンテナが設置されたが結局継承されなかった。
床下はほぼ原形であるが、後位側に汚物処理装置が取り付けられている。


キハ58イラストのページへ戻る

キハ58系のページへ戻る

ホームへ戻る