キハ27 55



1962年10月16日帝国車両製の4次車で、昭和37年度本予算で苗穂機関区に新製配置された。同一ロット52〜55全車が苗穂へ配置された。苗穂では道内全域の急行で長く活躍した。苗穂では国鉄末期まで急行用として活躍し急行の廃止後は普通列車でも使用されるようになった。国鉄末期の「61-11改正」では苗穂の所要数減少により1986年11月1日付で函館へ転属した。しかし函館ではあまり活躍せず、1987年2月18日付で廃車となった。廃車後は青森駅付近の青函連絡船青森桟橋付近で保存されたが、潮風による腐食のため2012年頃解体撤去され現存しない。

前面は、苗穂工場で前面補強されている。ワイパーは、WP50に改造されており、正面窓下の手すりは左右ともに短い手すりに改造された、苗穂工場標準の形態である。デフロスタは北海道標準で左右両側に取り付けられている。当車は温水暖房付きの制御用ジャンパ受栓を取り付けていない。放送ジャンパ受栓は、ステップ下部へ設置されている。タイフォンカバーは、原形のシャッター式カバーである。テールライトは原形の内ばめ式である。正面窓上の通風口は左右とも残存している。
側面はほぼ原形のままであり、原形の戸当たりレール2本のドアが付いている。便所側面には、汚物処理装置の点検蓋が取り付けられている。
屋根上は、ほぼ原形のままである。JR継承が予定されていたのか、列車無線アンテナが設置されたが結局継承されなかった。
床下はほぼ原形であるが、後位側に汚物処理装置が取り付けられている。


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