キハ28 12 → キハ28 2012



1961年6月23日東急車両製の1-2次車で、昭和36年度本予算(内示)で米子機関区に新製配置された。同一ロット11〜13のうち、当車のみ米子へ配置された。キハ28の1-2次車はこの3両のみである。米子では急行「だいせん」をはじめとして山陰本線・伯備線の急行列車で活躍した。1965年には山陰本線京都口の急行が福知山担当となり、当車は1965年10月のダイヤ改正で福知山へ転属した。福知山では急行「丹波」「丹後」等で活躍した。1971年には需給の関係で九州へ転属することとなり、キハ28 25と共に1971年5月13日付で竹下へ転属した。竹下転属後すぐの1971年9月22日付で冷房化及び4VK発電ユニット搭載改造が行われ、2012へ改番された。そして九州各地の急行列車で活躍した。しかし1980年10月の「55-10改正」では九州内の急行の大幅削減が行われ、当車は1980年10月9日付で七尾へ転属した。七尾では残っていた非冷房車に代わり急行「能登路」の他七尾線・能登線の普通列車で活躍した。しかし国鉄末期の「60-3改正」では山陰西部の急行削減により鳥取から状態の良い車両が七尾へ転入し、当車は玉突きで1985年12月3日付で廃車となった。

前面は、前面補強が施工されていない。ワイパーはWP35のままで、正面窓下の手すりも原形のままである。テールライトは左右とも原形の内ばめ式のままである。タイフォンカバーは九州から転入した車両ながら、七尾転属時にシャッター式に改造されている。制御用ジャンパ受栓は、タイフォン下部で左右離れた位置に移設されている。ステップは助手席側は1次車原形のタイフォン上部に設置されている。運転席側は冷房化時に撤去されている。放送用ジャンパ受栓は、タイフォン横に台座付きで設置されている。
側面はほぼ原形であるが、3位側側面に、4VK発電セット用の吸気口が設置されている。
屋根上は標準的な冷房車の形態で特筆すべき点は無い。
床下機器は、ほぼ4VK搭載車の標準形態である。4次車までの初期車に搭載されている発電動機箱は、1位側乗務員室床下へ設置されている。後位側に4VK発電セットが取り付けられている。


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