キハ28 36 → キハ28 2036



1962年2月8日帝国車両製の2次車で、昭和36年度本予算(残)で広島運転所に新製配置された。同一ロット35〜38のうち、35〜37が広島へ配置された。広島では急行「宮島」等、山陽本線の急行列車で使用開始した。山陽本線の全線電化後は九州へ乗り入れる急行「青島」で主に活躍したが非冷房のままで、1971年度に鳥取よりキハ58 61が転入すると玉突きで小郡へ転出した。小郡では主に山陰西部〜九州の急行「あきよし」で活躍した。当車では小郡では遅くまで非冷房車のままであったが、1977年3月31日付で冷房化及び4VK電源装置取り付けを行い2036へ改番された。山陰西部の急行縮小後も小郡で引き続き活躍し、急行「あきよし」の廃止後は急行「さんべ」「ながと」で活躍するようになりそのままJR西日本へ継承された。JR化後は急行「ながと」が廃止となるが引き続き急行「さんべ」で使用され、1991年12月12日には緑色ベースの「広島急行色U」へ塗装変更され、普通列車用の黄色塗装車とは区別された。しかし1997年3月のダイヤ改正で急行「さんべ」は廃止され、これ以降他の普通列車用と同様黄色の「広島普通色」へ塗装変更され普通列車で運用された。途中1995年10月1日には組織改正で山口鉄道部となったが運用は変わらない。2001年3月15日には循環式汚物処理装置の取り付けまで行ったが、1990年代後半降各地からキハ40系が転入し、当車は老朽化のため2002年8月31日付で廃車となった。

イラストは汚物処理装置取り付け前の形態である。
前面は、幡生もしくは広島で前面補強されている。ワイパーは強化型のWP50へ改造されているが、運転室窓下の手すり位置は原形のままである。制御用KE53ジャンパ受栓の位置は、タイフォン下部で寄り添う位置に設置されている。放送ジャンパ受栓は、ステップ一体型となっている。タイフォンカバーは、原形のスリット状のままである。正面窓上の通風口・雨どいは原形のままである。
側面は、広島地区の特徴として側面ほぼ中央部窓下にサボ差しが追設されている。また、床下に循環式汚物処理装置が取り付けられたため便所側面に点検蓋が設けられている。
屋根上は、通風器が全て断面5角形のは小型ベンチレーターに交換されている。その他は標準的な冷房車の形態である。
床下、水タンクが新型のFRP製のものに交換されている。また4VK冷房発電ユニットが搭載されている。後位側には循環式汚物処理装置が取り付けられている。


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