キハ28 58 → キハ28 2058


1981年頃の姿

1962年1月17日東急車両製の2次車で、昭和36年度本予算(残)で広島機関区に新製配置された。同一ロット55〜58のうち、当車のみが広島へ配置された。広島では当初急行「出島」「べっぷ」等山陽本線から九州へ乗り入れる急行で使用され、のちに列車は「青島」と代わり1975年まで活躍した。1975年3月改正で山陽新幹線が博多まで開業すると急行「青島」は廃止となり、広島区の運用は次第に芸備線・木次線の急行「ちどり」「たいしゃく」がメインとなって行く。その後1982年11月改正で現車が行われたのか当車は余剰となり、1982年11月24日付で豊岡に転じた。豊岡では急行「丹波」「丹後」「但馬」の他宮津線の普通列車などでも活躍したが1984年2月1日付で福知山へ転じ、引き続き同地区で活躍した。しかし1985年3月改正で急行「きのくに」廃止により和歌山から状態の良い車が大量に転入すると余剰となり、1985年8月26日付で廃車となった。

前面は、広島時代に前面補強が施工されている。ワイパーはWP50に更新され、運転室窓下の手すり位置が若干下がっている。制御用KE53ジャンパ受栓の位置は、タイフォン下部で左右離れた位置に設置されている。放送ジャンパ受栓は、タイフォン横に足掛一体型台座付きで設置されている。タイフォンカバーはスリット式のままである。テールライトは、原形の内ばめ式のままである。
側面はほぼ原形のままであるが、3位側側面に4VK発電セットの吸気口が設置されている。広島地区の特徴として側面ほぼ中央部窓下にサボ差しが追設されている。
屋根上は、一般的な冷房車の形態で特筆すべき点はない。
床下では、4位側デッキ床下に発電動機箱が設置されていると思われる。2000番台であり後位側に4VK発電セットを取り付けている。


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