キハ28 63 → キハ28 2063



1962年2月16日東急車両製の2次車で、昭和36年度本予算(残)で秋田機関区に新製配置された。同一ロット63〜66のうち、63〜65までが秋田へ配置され、66は和歌山へ配置されている。秋田では急行「しらゆき」「おが」等で使用開始するが、1963年10月改正では車輛増備及び受け持ち区の変更により山形へ転属する。しかし山形での活躍は短く、キハ28 332・333の増備により1964年3月4日付で米子へ転属した。米子では急行「だいせん」をはじめとして山陰本線・伯備線の急行列車で活躍した。1966年度には山陰本線の急行運用の一部を福知山へ移管したことから、当車は同年度中に同一ロットの仲間全車共に福知山へ転属した。以降は急行「だいせん」の豊岡回転車をはじめ、急行「丹後」「丹波」等で活躍した。そして1972年8月8日付で冷房化及び4VK電源装置取り付けを行い2063へ改番された。その後も福知山では急行「丹波」「丹後」で活躍したが、「60-3改正」で和歌山から状態の良いキハ58系が大量に転入すると余剰となり、保留車として在籍したのち1986年6月22日付で廃車となった。

イラストは冷房化間もない1976年のものである。晩年の姿をご存じの方がいたらご教示願いたい。
前面は、前面補強されていない。ワイパーはWP35のままであり、正面窓下の手すりも原形である。制御ジャンパ受栓は、タイフォン下部で左右離れた位置へ移設されている。放送用ジャンパはステップ下部に台座付きで設置されている。テールライトは左右ともに原形の内ばめ式のままである。タイフォンはシャッター式に改造されている。
側面はおおむね原形であるが、3位側側面に4VK発電セットの吸気口が設置されている。
屋根上は標準的な冷房車の形態で特筆すべき点は無い。
床下機器は、ほぼ4VK搭載車の標準形態である。水タンクは原形の鋼製タンクのままである。4次車までの初期車に搭載されている発電動機箱は、1位側乗務員室床下へ設置されている。後位側に4VK発電セットが取り付けられている。


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