キハ28 69 → キハ28 2069



1962年2月22日東急車両製の2次車で、昭和36年度本予算(残)で岡山気動車区に新製配置された。同一ロット67〜69のうち、68・69が岡山へ配置された。岡山では山陽本線の他津山線・伯備線の横断路線の準急・急行で使用開始した。後に山陽本線は電化により急行が無くなり、主に伯備線や津山線・因美線・姫新線の急行で活躍したが、1969年には需給の関係で福知山へ転属した。福知山では急行「だいせん」の豊岡回転車をはじめ、急行「丹後」「丹波」等で活躍した。この状態は長く続いたが、1972年度には福知山区の急行型の約半分を豊岡へ分散することになり、当車は豊岡へ転属した。豊岡転出後の1976年4月19日付で冷房化及び4VK電源装置取り付けを行い2069へ改番された。豊岡では引き続き急行「丹波」「丹後」及び「だいせん」の増結車をメインに活躍した。この状態は国鉄末期まで続いたが、「59-2改正」で需給の関係から1984年2月1日付で福知山へ転属している。福知山では引き続き急行「丹波」「丹後」で活躍したが、「60-3改正」で和歌山から状態の良いキハ58系が大量に転入すると余剰となり、1985年8月26日付で廃車となった。

前面は、豊岡時代に後藤工場タイプの前面補強が施工されている。ワイパーはWP50へ更新され、運転台側正面窓下手すりは後藤工場標準のやや短い手すりに交換されている。制御ジャンパ受栓及びステップの位置は、後藤工場標準の位置にある。放送ジャンパ受栓は、福知山・豊岡地区特徴の、タイフォンの上部付近へ移設されている。タイフォンカバーはスリット式のままである。テールライトは、原形の内ばめ式のままである。
側面はほぼ原形であるが、3位側側面に4VK発電セットの吸気口が設置されている。
屋根上は、一般的な冷房車の形態で特筆すべき点はない。
床下機器は、ほぼ4VK搭載車の標準形態である。水タンクは原形の鋼製タンクのままである。4次車までの初期車に搭載されている発電動機箱は、1位側乗務員室床下へ設置されている。後位側に4VK発電セットが取り付けられている。


キハ58イラストのページへ戻る

キハ58系のページへ戻る

ホームへ戻る