キハ28 81 → キハ28 2081



1962年6月21日帝国車両製の3次車で、昭和36年度利用債で千葉気動車区に新製配置された。同一ロット79〜81全車が千葉へ配置された。新製直後の1962年度中には千葉管内の勝浦へ移動し、主に外房線の急行で使用された。その後も長く房総地区で活躍したが、1972年7月の外房線・内房線全線電化の際に捻出され、当車は1972年7月19日付で長崎へ転属した。長崎では当時九州では数少ない非冷房のまま急行「いなさ・弓張」等で活躍したが、1974年8月17日付で冷房化及び4VK電源装置取り付けを実施し2081へ改番された。以降も長崎で急行「出島・弓張」で使用されたが「57-11改正」で同急行が全て特急に格上げされると長崎本線・大村線の普通列車などで活躍した。しかし「59-2改正」で長崎本線に715系電車が投入され客車・気動車普通列車の電車化が行われると真っ先に余剰となり、1984年6月1日付で廃車となった。

前面は、前面補強が施工されていない。ワイパーは原形のWP35のままであり、正面窓下の手すりも原形のままである。制御用ジャンパ受栓は、タイフォン下部で左右離れた位置に移設されている。放送用ジャンパ受栓は、タイフォン横ステップ下部に設置されている。タイフォンカバーはスリット式のままである。テールライトは、原形の内ばめ式のままである。当車は千葉時代のヘッドマークステイを貫通扉に残している。
側面は、3位側側面に4VK発電セットの吸気口が設置されている。千葉標準形態のやや小さい運転席側窓バランサー点検蓋が追設されているが、当車は更にその下にも開口が設けられ鉄板で塞がれている。
屋根上は、一般的な冷房車の形態で特筆すべき点はない。
床下では、1位側助手席床下に蛍光灯用のサイリスタインバーター箱が設置されている。2000番台であり後位側に4VK発電セットを取り付けている。


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