キハ28 106 → キハ28 2106



1962年5月14日東急車両製の3次車で、昭和36年度第2次債務で大分機関区に新製配置された。同一ロット104〜107のうち、104〜106が大分へ配置された。大分では主に九州横断の急行列車に使用された。この状態は長く続き、1970年7月22日付で冷房化及び4VK電源装置取り付けを行い2106へ改番された。その後も引き続き急行「由布」「火の山」を中心に活躍した。しかし「55-10改正」では気動車急行の特急格上げ及び短編成化により余剰となり、1981年3月3日付で新潟へ転出した。当時九州からは余剰となった冷房車が新潟へ転入し急行の冷房化に使用され、逆に捻出された非冷房車がキハ55系の置き換えのため九州へ転入するという動きが行われた。新潟では主に急行「いいで」「あがの」「あさひ(後のべにばな)」「羽越」等で活躍した。しかし国鉄末期のダイヤ改正ごとに新潟地区の急行列車は縮小の一途を辿り、「60-3改正」で急行「べにばな」の3両編成化及び急行「あがの」の快速格下げ後は余剰となり、保留車として在籍したのち1986年12月20日付で廃車となった。

前面は、前面補強されていない。ワイパーは強化型のWP50に更新され、それに伴い手すりが若干下がっているのは、新潟地区の標準スタイルである。制御ジャンパ受栓は、タイフォン下部で左右寄り添う位置へ移設されている。放送用ジャンパはステップ一体型となっている。テールライトは左右ともに原形の内ばめ式のままである。タタイフォンカバーは国鉄新潟地区特有の竹槍状のカバーである。デフロスタは新潟地区特有で、左右両側に取り付けられている。
側面は、3位側側面に4VK発電セットの吸気口が設置されている。
屋根上は標準的な冷房車の形態で特筆すべき点は無いが、クーラーは後位側の1基を除きルーバーがメッシュタイプのものを搭載している。
床下機器は、ほぼ4VK搭載車の標準形態である。水タンクは新型のFRP製タンクに交換されている。4次車までの初期車に搭載されている発電動機箱は、1位側乗務員室床下へ設置されている。後位側に4VK発電セットが取り付けられている。単線型スノープロウを取り付けている。


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