キハ28 126 → キハ28 2126



1962年7月20日帝国車両製の3次車で、昭和36年度第2次債務で福知山機関区に新製配置された。同一ロット126〜130のうち、当車のみが福知山へ配置された。福知山では急行「丹波」「丹後」等の福知山を中心とする急行で活躍した。その後「72-10改正」では需給の関係で米子へ転出し、山陰本線・伯備線の急行列車で使用された。米子では1973年12月21日付で冷房化及び4VK冷房電源取り付けを行い、キハ28 2126へ改番された。その後も急行「だいせん」「さんべ」「伯耆」等で活躍したが、伯備線電化に伴う1982年7月のダイヤ改正で急行「伯耆」が廃止されて捻出され、キハ55系の置き換えのため1982年7月3日付で豊岡へ転属した。豊岡では急行「丹波」「丹後」及び「だいせん」の増結車をメインに国鉄末期まで活躍したが、「61-11改正」で福知山線電化により急行「丹波」が全廃された際に余剰となり、当車は紀勢東線の普通列車体質改善のため11月1日付で伊勢へ転属した。そしてそのままJR東海に継承された。JR化後は紀勢本線・参宮線で活躍したが、JR東海では1989年3月改正でキハ11を大量投入により老朽気動車の淘汰を早くも実施し、当車は1990年2月16日付で廃車となった。

前面は、米子時代に後藤工場タイプの前面補強が施工されている。ワイパーはWP50へ更新され、運転台側正面窓下手すりは後藤工場標準のやや短い手すりに交換されている。制御ジャンパ受栓及びステップの位置は、後藤工場標準の位置にある。放送ジャンパ受栓は、ステップ下部に設置されている。タイフォンカバーはシャッター式に改造されている。テールライトは、原形の内ばめ式のままである。当車は伊勢時代に種別表示幕の横に携帯式列車無線アンテナ挿しが設置されており、JR化初期の伊勢・亀山・中込配置経歴車の特徴である。
側面は、3位側側面に4VK発電セットの吸気口が設置されている。
屋根上は標準的な冷房車の形態で特筆すべき点は無い。
床下機器は、ほぼ4VK搭載車の標準形態である。水タンクは新型のFRP製のものに交換されている。4次車までの初期車に搭載されている発電動機箱は、1位側乗務員室床下へ設置されている。後位側に4VK発電セットが取り付けられている。


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