キハ28 131 → キハ28 2131



1962年6月28日東急車両製の3次車で、昭和36年度第3次債務で鹿児島機関区に新製配置された。同一ロット131・132のうち、当車のみ鹿児島へ配置された。鹿児島では急行「フェニックス」「青島」といった鹿児島本線・日豊本線の幹線急行で活躍したが、1965年度で需給の関係で熊本へ転出した。熊本では主に急行「えびの」等で活躍したが、後期車の増備により捻出され、1967年10月改正で美濃太田へ転属した。美濃太田では急行「のりくら」を中心に名古屋を発着する急行で活躍し、1972年4月25日付で冷房化及び4VK発電セット搭載改造が行われ2131へ改番された。以降も引き続き美濃太田で国鉄末期まで長く活躍したが、「61-11改正」で急行運用が名古屋へ移管されると当車も1986年11月1日付で名古屋へ転出し、そのままJR東海へ継承された。JR化後も引き続き急行「のりくら」の他武豊線の普通列車でも活躍した。しかし1989年3月改正で美濃太田と伊勢へキハ11が投入されると状態の良いキハ58系により置き換えられ、1989年9月13日付で廃車となった。

前面は、名古屋時代に前面補強されている。ワイパーはWP35のままであり、正面窓下の手すりも原形のままである。制御用ジャンパ受栓は、タイフォン下部で左右離れた位置へ移設されている。放送ジャンパ受栓は、ステップ一体型に改造されている。テールライトは外ばめ式に改造されている。タイフォンはシャッター式に改造されている。正面窓上の水切り・通風口は残存している。
側面では、3位側側面に4VK発電セットの吸気口が設置されている。当車は5次車以降に準じ、乗降扉下部隅に丸窓が設置改造されている。また乗降ドア戸袋部の点検蓋が、後期車のような大型の蓋に改造されている。
屋根上は、標準的な冷房車の形態で特筆すべき点はない。
床下は、後位側に4VK発電セットが取り付けられている。4次車までの初期車に搭載されている発電動機箱は、確認できる資料では位置は不明である。


キハ58イラストのページへ戻る

キハ58系のページへ戻る

ホームへ戻る