キハ28 149 → キハ28 2149



1962年9月1日東急車両製の4次車で、昭和37年度本予算で高松機関区に新製配置された。同一ロット146〜149のうち、148・149が高松へ配置された。高松では四国全域の急行で使用され、1970年6月14日付で冷房化及び4VK電源装置取り付けを行い2149へ改番された。当時四国では勾配線用のキハ65の大量投入が行われており、キハ28は比較的平坦な徳島地区で活躍した。1973年には高松運転所が手狭になったことから徳島地区の運用が徳島区へ移管されることになり、大半のキハ28が徳島へ転出した。以降は主に急行「阿波」「むろと」「よしの川」で活躍した。しかし国鉄最後の「61-11改正」でキハ185系投入により四国内の急行列車が大幅削減されるとキハ65が徳島へ転入し当車は玉突きで余剰となり、JRへ継承されず1987年1月17日付で廃車された。

前面は、四国タイプの前面補強が施工されている。ワイパーは原形のWP35のままであり、運転席窓下の手すりも原形のままである。制御用KE53ジャンパ受栓の位置等は、四国標準の形態である。放送用ジャンパ受栓は四国若番車標準の、助手席側タイフォン脇に足掛けと一体化した栓受を使用しているが、当車はその受栓と足掛けが上下入れ替わった変形車である。タイフォンカバーは、原形のスリット状のままである。テールライトは原形の内ばめ式のままである。
側面は、3位側側面に4VK発電セットの吸気口が設置されている。運転席側窓バランサー点検蓋は、四国標準の、台枠に近い部分に横長の開口部が設けられている。乗降扉の点検蓋は、後期車と同じ横長のものに改造されており、四国の標準形態である。当車は徳島配置であり汚物処理装置を取り付けていないため、当然便所部側面にも点検蓋は付いていない。
屋根上は、標準的な冷房車の形態で特筆すべき点はない。
床下は、後位側に4VK発電セットが搭載されている。水タンクは、新型のFRP製のものに交換されている。4次車までの初期車に搭載されている発電動機箱は、1位側助手席床下へ設置されている。


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