キハ28 162 → キハ28 2162



1963年1月23日東急車両製の4次車で、昭和37年度民有債で名古屋第一機関区に新製配置された。同一ロット161〜164全車が名古屋へ配置された。名古屋では急行「紀州」「のりくら」「きそ」等、名古屋を起点とする急行で幅広く活躍した。その後1974年6月28日付で冷房化及び4VK冷房電源取り付けを行い、キハ28 2162へ改番された。冷房化後も引き続き名古屋で長く活躍し、国鉄末期は急行「のりくら」の他武豊線の普通列車でも使用され、そのままJR東海に継承された。JR化後も引き続き急行「のりくら」及び武豊線で使用されたが、急行「のりくら」が廃止され予備車・保留車の整理が行われた1991年3月改正で伊勢に転属し、紀勢本線・参宮線の普通列車で活躍するようになった。しかし1994年のキハ75の増備によるキハ58系の転配により余剰となり、1994年12月6日付で廃車となった。

前面は、名古屋時代に名古屋工場で前面補強が施工されている。ワイパーはWP35のままであり、運転室窓下の手すりも原形のままである。制御ジャンパ受栓はタイフォン下部で左右離れた位置へ設置されている。放送ジャンパ受栓は、ステップ下部に台座付きで設置されている。タイフォンカバーはシャッター式に改造されている。テールライトは、外ばめ式に改造されている。
側面はおおむね原形である。3位側側面に4VK発電セットの吸気口が設置されている。
屋根上は標準的な冷房車の形態で特筆すべき点は無い。
床下は、水タンクが新型のFRP製のものに交換されている。4次車までの初期車に搭載されている発電動機箱は、確認できる資料では見当たらない。後位側に4VK発電セットが取り付けられている。


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