キハ28 182



1963年4月1日東急車両製の4次車で、昭和37年度第1次債務で盛岡機関区に新製配置された。同一ロット180〜183のうち、181・182が盛岡に配置された。盛岡では急行「陸中」を中心に活躍したが、同時期の東北地区では電化による受け持ち区の変更や増備に伴う車両交換のため転属が非常に多く、1963年度中に青森へ、1964年度で再び盛岡へ、1967年度で秋田へ転属した。秋田では急行「しらゆき」「おが」等で活躍したが、1973年に需給の関係で水戸へ転出した。水戸では急行「いわき」「あがの」等の北部運用で活躍した。しかし「53-10改正」時に和歌山からキハ58冷房車が転入すると捻出され、1978年10月10日付で直方へ転属した。直方では老朽化したキハ17やキハ26に代わり筑豊地区の普通列車で活躍したが、「59-2改正」以降九州内で比較的状態の良いキハ28が直方へ転入すると玉突きで当車は捻出され、1984年10月1日付で廃車になった。

前面は、前面補強が施工されていない。ワイパーは原形のWP35のままであり、運転室窓下の手すりも原形のままである。正面窓上の水切り・通風口は原形のままである。放送用ジャンパ線受は、放送用ジャンパ線受はタイフォン横にステップ一体型で設置されている。テールライトは外ばめ式に改造されている。タイフォンはシャッター式に改造されており、九州内でもそのまま活躍していた。
側面はほぼ原形のままであるが、国鉄秋田時代に汚物処理装置を取り付けていたため、側面に点検蓋が設けられている。
屋根上は、原形のままである。元水戸車であるが、屋根上に常磐無線アンテナが取り付けられていたかどうかは不明である。
床下機器は、ほぼ原形のままである。スノープロウは単線用を取り付けている。


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