キハ28 197 → キハ28 2197



1963年2月12日新潟鐵工製の4次車で、昭和37年度利用債で福知山機関区に新製配置された。同一ロット197・198両車とも福知山へ配置された。福知山では急行「だいせん」の豊岡回転車をはじめ、急行「丹後」「丹波」等で活躍した。この状態は長く続き1971年度中に冷房化及び4VK電源装置取り付けを実施し2197へ改番された。また1972年度には福知山区の急行型の約半分を豊岡へ分散することになり、当車は豊岡へ転属した。豊岡では引き続き急行「丹波」「丹後」及び「だいせん」の増結車をメインに活躍した。この状態は国鉄末期まで続いたが「60-3改正」で和歌山から状態の良いキハ58系が大量に転入すると余剰となり、当車は比較的後期車ながら1985年10月29日付で廃車となった。

前面は、豊岡時代に後藤工場で前面補強が施工されている。ワイパーはWP50へ更新され、運転台側正面窓下手すりは後藤工場標準のやや短い手すりに交換されている。制御ジャンパ受栓及びステップの位置は、後藤工場標準の位置にある。放送ジャンパ受栓は、福知山・豊岡地区特徴の、タイフォンの上部付近へ移設されている。タイフォンカバーはシャッター式に改造されている。テールライトは、原形の内ばめ式のままである。
側面はおおむね原形であるが、3位側側面に4VK発電セットの吸気口が設置されている。
屋根上は標準的な冷房車の形態で特筆すべき点は無い。
床下機器は、ほぼ4VK搭載車の標準形態である。水タンクは原形の鋼製タンクのままである。4次車までの初期車に搭載されている発電動機箱は、1位側乗務員室床下へ設置されている。後位側に4VK発電セットが取り付けられている。


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