キハ28 203 → キハ28 2203



1963年2月15日新潟鐵工製の4次車で、昭和37年度利用債で高松機関区に新製配置された。同一ロット201〜203全車が高松へ配置された。高松では四国全域の急行で使用された。当車は1972年6月10日付で冷房化及び4VK電源装置取り付けを行い、2203へ改番された。しかし当時四国では勾配線用のキハ65の大量投入が行われており、キハ28は次第に比較的平坦な徳島地区で活躍した。1973年以降手狭になってきた高松運転所の高徳本線運用が徳島気動車区へ移管され、当車も同年度中へ徳島へ転出した。以降は比較的平坦な徳島地区の急行「阿波」「むろと」「よしの川」で使用された。しかし国鉄最後の「61-11改正」でキハ185系投入により四国内の急行列車が大幅削減されるとキハ65が徳島へ転入し当車は玉突きで余剰となり、0番台車ラストナンバーながらJRへ継承されず1986年12月1日付で廃車された。

前面は、四国タイプの前面補強が施工されている。ワイパーは原形のWP35のままであり、正面窓下の手すりも原形のままである。制御用KE53ジャンパ受栓の位置は、四国標準の形態。放送用ジャンパ受栓は、四国若番車標準の、助手席側タイフォン右上に、足掛けと一体化した栓受を使用している。タイフォンカバーは、原形のスリット状のままである。
側面は、3位側側面に4VK発電セットの吸気口が設置されている。運転席側窓バランサー点検蓋は、四国標準の、台枠に近い部分に横長の開口部が設けられている。乗降扉の点検蓋は、後期車と同じ横長のものに改造されており、四国の標準形態である。
屋根上は、標準的な冷房車の形態で特筆すべき点はない。
床下では、後位側に4VK発電セットが搭載されている。水タンクは新型のFRP製タンクに交換されている。4次車までの初期車に搭載されている発電動機箱は、1位側乗務員室床下へ設置されている。


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