キハ28 325 → キハ28 2325



1963年12月10日東急車両製の5-2次車で、昭和38年度民有債で和歌山機関区に新製配置された。同一ロット324・325両車とも和歌山へ配置された。和歌山では当時当ロットを含む313〜328の16両が一挙に新製されており、急行「きのくに」を中心に紀勢本線の急行で長く活躍した。当車はキハ58系冷房化では末期の1979年10月3日付で冷房化及び4VK電源装置取り付けを行い2325へ改番された。引き続き電化後も急行「きのくに」で活躍したが、「60-3改正」で急行「きのくに」が全て特急「くろしお」へ格上げされ和歌山区は廃止され、当車も1985年3月14日付で書類上一旦亀山へ転出する。その後徳島地区で活用することになり、1985年5月14日付で徳島へ転出した。徳島では徳島本線の急行「阿波」「むろと」を中心に使用され、そのままJR四国へ継承された。JR化後は1988年4月の改正でキハ58のみの配置であった高知へ4月29日付で転属し、同区の普通列車の冷房化を行うことになった。以降主に土讃線の普通列車で使用され、1988年12月17日付で四国色へ変更されたが近郊化改造は施工されなかった。1992年3月の改正では高知のキハ58系運用が減少し、当車は1992年3月14日付で松山へ転属した。しかし松山では1992年7月23日の予讃線電化延伸に伴うダイヤ改正で早くも余剰となり、1992年9月30日付で廃車となった。

前面は、和歌山時代に高砂工場にて前面補強が施工されている。ワイパーは原形のWP35のままであり、正面窓下の手すりも原形のままである。制御ジャンパ受栓は、タイフォン下部に寄り添う位置へ移設されている。放送ジャンパ受栓は、関西地区特有のタイフォンとテールライトの間に移設されている。タイフォンカバーは、原形のスリット式カバーである。テールライトは内ばめ式のままである。
側面では、乗降ドア隅の丸窓が撤去されている。3位側側面に、4VK発電セット用の吸気口が設置されている。
屋根上は、標準的な冷房車の形態である。
床下機器は、ほぼ4VK搭載車の標準形態である。水タンクはFRP製のものに交換されている。後位側に4VK発電セットが取り付けられている。


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