キハ28 332



1964年2月21日帝国車両製の6-1次車で、昭和38年度第2次債務で山形機関区に新製配置された。同一ロット331・332のうち、当車のみ山形へ配置された。山形では急行「ざおう」「もがみ」「べにばな」等、奥羽本線系の急行で使用された。東北地方では車両の増備に伴い車両の転配が続き、東北本線全線電化の「43-10改正」時に、盛岡の800番台車と入れ替わる形で当車は盛岡へ転出した。盛岡では急行「陸中」等で長く活躍したが、国鉄末期の「57-11改正」で東北地区の急行が大幅に削減された際に捻出され、1982年11月15日付で一ノ関へ転属し、キハ55系に代わり大船渡線・北上線の普通列車で活躍するようになった。しかし国鉄末期のダイヤ改正による合理化で所要数が削減されると余剰となり、1987年2月5日付で廃車となった。

前面は、前面補強が施工されていない。ワイパーは強化型のWP50に交換されており、それを避けるよう運転室窓下の手すり位置が大きく下がっているのは盛岡地区の特徴である。放送用ジャンパ受栓はステップ一体型となっている。テールライトは内ばめ式のままである。タイフォンは新製時よりシャッター式となっている。正面窓上の小手すりに、盛岡・函館地区標準の警戒表示板がついている。
側面は、ほぼ原形のままである。
屋根上は、ほぼ原形である。
床下もほぼ原形で、スノープロウは単線用を取り付けている。


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