キハ28 373



1964年9月21日帝国車両製の6-3次車で、昭和39年度第2次民有で盛岡機関区に新製配置された。同一ロット373〜375全車ともに盛岡へ配置された。当車は新製後まもなく青森へ転属し、東北北部や奥羽本線の急行「しらゆき」で活躍した。青森では長く活躍したが、特急電車の増加に伴い青森運転所の急行型気動車の配置が減少することになり、当車は運用移管で盛岡へ転属した。盛岡では急行「陸中」等で長く活躍したが、国鉄末期の「57-11改正」で東北地区の急行が大幅に削減された際に捻出され、1982年11月18日付で一ノ関へ転属し、キハ55系に代わり大船渡線・北上線の普通列車で活躍するようになった。しかし「61-3改正」で輸送量の調整で減車減便されると捻出され、1986年3月13日付で秋田へ転属した。秋田では奥羽本線・男鹿線の普通列車で活躍したが、「61-11改正」で山形より冷房キハ28が転入すると早くも余剰となり、1987年2月10日付で廃車となった。

前面は、盛岡時代に盛岡工場で前面補強が施工されている。ワイパーは強化型のWP50に交換されており、それを避けるよう運転室窓下の手すり位置が大きく下がっているのは盛岡地区の特徴である。放送用ジャンパ受栓はステップ一体型となっている。テールライトは内ばめ式のままである。タイフォンは新製時よりシャッター式となっている。
側面は、ほぼ原形のままである。
屋根上はほぼ原形のままである。
床下機器は、ほぼ原形のままである。スノープロウは単線用を取り付けている。


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