キハ28 383 → キハ28 2383



1964年12月21日富士重工製の6-3次車で、昭和39年度第2次民有で水戸機関区に新製配置された。同一ロット382〜385のうち、382〜384が水戸へ配置された。水戸では当時当ロットを含む378〜384の7両が一挙に新製されており、急行「ときわ」を中心に常磐線の急行で活躍した。その後1970年5月22日付で冷房化及び4VK電源装置取り付けを行い2383へ改番された。急行「ときわ」は東北方面の急行が大幅削減された「57-11改正」後も引き続き残存したが、「60-3改正」で特急格上げされ廃止された。急行廃止後は主に水郡線の普通列車用として活躍し、そのままJR東日本へ継承された。JR化後も引き続き水郡線で使用された。1990年3月には組織変更で常陸大子運転区配置となったが、1991年には長野へ冷房キハ28を転出されるため山形・秋田より非冷房キハ28が転入しており、これと入れ替わるように1991年3月20日付で長野へ転出した。長野転出後は1991年7月付でカミンズ製DMF14HZ機関へ換装され、また飯山色へ変更され、飯山線の普通列車で活躍した。しかし1997年10月1日の長野新幹線開業に伴うダイヤ改正で飯山線はキハ110系化されキハ58系・キハ52は運用停止し、当車は転用されることなく1997年10月6日付で廃車となった。

前面は、水戸時代に前面補強されている。ワイパーはWP50に更新されているが、前面窓下の手すりは原形のままである。制御ジャンパ受栓は、初期冷房車の位置へ設置されており、冷房用電源ジャンパ受栓も初期冷房車のまま、低い位置に設置されている。これは水戸・新潟でよく見られた形態であった。放送用ジャンパ受栓は、原形のステップ一体型のままである。正面窓上の通風口・水切りは原形のままである。タイフォンカバーは原形のシャッター付きである。テールライトは内ばめ式のままである。デフロスタは水戸地区特有の、左右に取付金具が付いたタイプを取り付けている。
側面は、機関換装時に給水口が埋められている。3位側側面に4VK発電セットの吸気口が設置されている。
屋根上は、水戸時代の冷房化改造でありクーラーの間隔が常磐無線対応になっている。また飯山色の塗分けが屋根上まで及んでおり特徴的である。
床下では、エンジンがカミンズ製DMF14HZへ更新されている。油タンクは原形のままである。水タンクも原形の鋼製タンクのままである。


キハ58イラストのページへ戻る

キハ58系のページへ戻る

ホームへ戻る