キハ28 386 → キハ28 2386



1965年1月22日富士重工製の6-3次車で、昭和39年度第2次民有で宮原機関区に新製配置された。同一ロット386〜389のうち当車のみが宮原へ配置された。宮原では急行「ちくま」「越後」の付属編成のほか、急行「たかやま」「丹波」「みまさか」等で広く活躍した。1971年4月15日付で冷房化及び発電セットの取り付けが行われ、2386へ改番されている。「53-10改正」で中央本線及び北陸本線の気動車急行が廃止され、以降は急行「たかやま」「丹波」「みまさか」用となる。「60-3改正」では国鉄末期の基地統廃合により宮原機関区は廃止され向日町運転所へ統合され、1985年3月14日付で移動した。以降は急行「みまさか」「たかやま」「丹波」「志摩」等で活躍し、そのままJR西日本へ継承された。JR化後は急行「みまさか」「たかやま」のみとなり、「みまさか」も1989年に廃止され主な用途は波動用となる。伊勢方面の修学旅行臨や、但馬地方へのカニ臨などで主に活躍したが、余剰のキハ181系がこれら波動輸送に転用されることになり、2003年9月5日付で廃車となった。

前面は、前面補強は宮原時代由来の関西地区タイプである。ワイパーは強化型のWP50へ更新されており、運転席窓下の手すりは、これを避けるべく短くなっているのは関西地区特有の形状である。制御ジャンパ受栓は、タイフォン下部に寄り添う位置へ移設されている。放送ジャンパ受栓は、関西地区特有のタイフォンとテールライトの間に移設されている。タイフォンカバーは、原形のシャッター式である。テールライトは内ばめから、外ばめに改造されており、宮原・向日町ではよく見られた形態である。正面窓上の通風口・水切りともに残っている。
側面では、乗降ドア隅の丸穴はHゴムが黒くなったものの残存しているのは関西地区の標準。汚物処理タンクが設置されているので、便所部側面に点検蓋のようなものが設けられている。冷房化の際に3位側側面に吸気口が設けられている。
屋根上は冷房車の標準形態で特に目立つ点はない。
床下は、4VK冷房電源装置を取り付けたキハ28の標準形態である。油タンクは原形である。水タンクはFRP製のものに交換されている。後位側に循環式汚物処理装置が取り付けられている。


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