キハ28 421



1965年10月27日日本車輌製の6-5次車で、昭和40年度第1次民有で秋田機関区に新製配置された。同一ロット421〜424のうち当車のみが秋田へ配置された。秋田では急行「しらゆき」「おが」をはじめ、支線区の急行で長く活躍した。東北新幹線開業に伴う「57-11改正」で急行が大幅に削減された後も引き続き秋田に留まり、非冷房であることから主に秋田周辺の普通列車で運用された。国鉄末期には需給の関係及び車両交換により転属が多く発生し、1986年3月3日付で弘前へ転属し、主に快速「深浦」を始め五能線の普通列車で活躍するようになった。そしてそのままJR東日本へ継承された。JR化後も引き続き弘前配置で主に奥羽本線・五能線の普通列車で活躍した。しかし1990年より始まったキハ110系投入による車両転配により五能線はキハ40系に統一されることになり余剰となる。しかし当車は機関換装期間中の予備車として活用されることとなり1991年3月25日付で長野へ転属した。長野では急行色のまま飯山線の普通列車で使用されたが、他区より機関換装済みの冷房車が転入すると余剰となり、1992年7月1日付で廃車となった。

前面は、前面補強が施工されていない。ワイパーは原形のWP35のままであり、運転室窓下の手すりも原形のままである。正面窓上の水切り・通風口は原形のままである。放送用ジャンパ線受は、秋田地区標準位置の、テールライトの左上付近に移設されている。テールライトは外ばめ式に改造されている。タイフォンは新製時よりシャッター式となっている。
側面はほぼ原形である。当車は秋田時代に汚物処理装置の取り付けが行われ側面に点検蓋が設けられている。当車の車番表記は窓半分前位側へずれている。
屋根上は、ほぼ原形である。当次車よりデッキ上にも通風器が新製時より取り付けられている。
床下はほぼ原形であり、スノープロウは複線用を取り付けている。当車は汚物処理装置を取り付けていたが、後に撤去され復旧されている。


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