キハ28 426 → キハ28 2426



1965年11月4日日本車輌製の6-5次車で、昭和40年度第1次民有で千葉気動車区に新製配置された。同一ロット425〜429のうち、426・427が千葉へ配置されている。千葉では房総地区全域の急行で長く活躍し、1970年3月11日付で冷房化及び4VK電源装置取り付けを行い2426へ改番された。以降も引き続き房総地区の急行で活躍したが、房総地区幹線の全線電化の完成した「50-3改正」で余剰となり、1975年3月16日付で美濃太田へ転属した。
美濃太田では急行「のりくら」をはじめ、名古屋を起点とする急行で活躍したが、1976年10月には名古屋と美濃太田の間で車両交換があり、当車は1976年10月1日付で名古屋へ転属した。名古屋では引き続き急行「のりくら」や、急行「紀州」等で活躍した。国鉄末期には急行「のりくら」の減便や「紀州」の廃止が行われたが引き続き急行「のりくら」や武豊線の普通列車で活躍し、そのままJR東海へ継承された。JR化後も引き続き急行「のりくら」や武豊線の普通列車で活躍したが、1989年3月ダイヤ改正に伴う車両転配で当車は1989年2月13日付で美濃太田へ転属した。しかし1989年3月のダイヤ改正では美濃太田へキハ11が投入されキハ58系の一部は余剰となり、当車も余剰車となるがキハ40系の冷房化改造中の予備車として生き残り、主に高山本線・太多線の普通列車で使用された。しかし予備車の整理及び老朽化から1991年11月20日付で廃車となった。

前面は、名古屋時代に前面補強されている。ワイパーはWP50へ更新されそれに伴い運転室窓下の手すりが極小のものとなっているのは、名古屋地区の特徴である。制御ジャンパ受栓は、タイフォン下部に寄り添う位置へ移設されている。放送ジャンパ受栓は、ステップ一体型となっている。タイフォンカバーは、原形のシャッター式カバーである。テールライトは、外ばめ式に更新されているが、内ばめ時代の取り付け座が残るタイプで、名古屋地区の標準形態である。当車は千葉時代の名残で千葉ヘッドマークステイを貫通扉に残している。
側面はほぼ原形であるが、3位側側面に、4VK発電セット用の吸気口が設置されている。
屋根上は、標準的な冷房車の形態である。
床下は、4VK冷房電源装置を取り付けたキハ28の標準形態である。油タンク・水タンクは原形である。後位側に4VK発電セットが取り付けられている。当車は国鉄時代に台車がキハ81系発生品のDT27系に交換された珍車であったが、国鉄末期にDT22系に戻されて平凡化している。


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