キハ28 430 → キハ28 2430



1965年12月7日日本車輌製の6-5次車で、昭和40年度第1次民有で和歌山機関区に新製配置された。同一ロット430・431両車とも和歌山へ配置されている。和歌山では急行「きのくに」を中心として紀勢本線の急行で使用された。1971年10月14日付で冷房化及び4VK冷房電源取り付けを行い、キハ28 2430へ改番された。引き続き和歌山配置で急行「きのくに」で長く活躍したが、「60-3改正」で急行「きのくに」が全て特急「くろしお」へ格上げされ和歌山区は廃止され、当車も1985年3月14日付で書類上一旦亀山へ転出する。その後山陰地区西部で活用することになり、1985年4月25日付で小郡へ転出した。小郡では当時多数配置されていた若番車を置き換え、急行「さんべ」「ながと」で使用された。そしてそのままJR西日本へ継承された。JR化後は色を変えながら急行で活躍し、1990年12月29日付で赤色ベースの「広島急行色T」に、1992年度に緑色ベースの「広島急行色U」に塗装変更された。しかし1997年3月のダイヤ改正で急行「さんべ」は廃止され、これ以降他の普通列車用と同様黄色の「広島普通色」へ塗装変更され普通列車で運用された。途中1995年10月1日には組織改正で山口鉄道部となったが運用は変わらない。その後は1990年代後半降各地からキハ40系が転入し、当車は老朽化のため2003年10月31日付で廃車となった。

前面は、前面補強は和歌山時代由来の関西地区タイプである。ワイパーは強化型のWP50へ更新されており、運転席窓下の手すりは、これを避けるべく短くなっているのは関西地区特有の形状である。制御ジャンパ受栓は、タイフォン下部に寄り添う位置へ移設されている。放送ジャンパ受栓は、関西地区特有のタイフォンとテールライトの間に移設されている。タイフォンカバーは、原形のシャッター式のままである。テールライトは内ばめ式のままである。正面窓上の通風口・水切りは残っている。
側面では、乗降ドア隅の丸窓が完全に撤去され無くなっている。3位側側面に、4VK発電セット用の吸気口が設置されていたが、山口時代に撤去されている。また広島地区の特徴として側面ほぼ中央部窓下にサボ差しが追設されている。
屋根上は、通風器が全て断面5角形のは小型ベンチレーターに交換されている。後位側デッキに非冷房時代の箱型通風器が残存している。
床下は、4VK冷房電源装置を取り付けたキハ28の標準形態である。油タンクは原形である。水タンクはFRP製のものに交換されている。後位側に循環式汚物処理装置が取り付けられている。


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