キハ28 435 → キハ28 2435



1966年1月24日日本車輌製の6-5次車で、昭和40年度第1次民有で鹿児島機関区に新製配置された。同一ロット435〜437のうち、435・436が鹿児島へ配置されている。鹿児島では鹿児島本線の幹線急行で使用され、急行「フェニックス」「日南」「かいもん」等の名門急行で活躍した。キハ58系では早期の1969年3月18日付で冷房化及び4VK電源装置取り付けを行い2435へ改番されている。その後も国鉄末期まで鹿児島に在籍し、電化により幹線急行が廃止された後は急行を格下げした都市間快速やローカル輸送で活躍し、そのままJR九州へ継承された。JR化後も普通列車用として活躍し、1988年12月23日付で九州色へ変更され、1993年6月19日付で近郊化及びワンマン化改造が施工されている。改造以降は新設された霧島鉄道事業部運用車となり、肥薩線・吉都線のワンマン運用で長く活躍した。しかし両線が最後の活躍路線となり、2001年10月に筑豊本線・篠栗線が電化された際に大幅な車両転配が行われキハ200系やキハ40系が転入した際に余剰となり、2002年3月22日付で廃車となった。

前面は、九州タイプの前面補強が施工されている。ワイパーは原形のWP35のままで、正面窓下の手すりも原形のままである。ステップの位置や制御用KE53ジャンパ受栓の位置等は、九州標準の形態。放送ジャンパ受栓は、晩年の鹿児島地区標準のタイフォンとテールライトの間に移設されている。タイフォンカバーは、原形のスリット状カバーを装備する。正面窓上の雨どいが撤去されており、鹿児島地区の標準スタイルであるが、通風口は残っている。また、鹿児島地区では降灰の関係上デフロスタを装備している。鹿児島地区標準のフック式のヘッドマークステイが貫通扉に取り付けられている。
側面は、近郊化改造が施工されているので、洗面所が撤去されており、当該箇所の臭気抜き窓がなくなっている。400番台以降の乗降扉下部の丸窓は、埋められており存在しない。3位側側面に、4VK発電セット用の吸気口が設置されている。
床下では、前位側へスカートの取り付けが行われているのは九州の共通事項。機関は原形のDMH17Hエンジンを装備しているが、機関予熱器は撤去されている。2000番台であり4VK発電セットを取り付けている。水タンクは、新型のFRP製のものに交換されている。
妻面は、九州の近郊型特有の、仕切り扉付き。その関係でデッキにあった下降窓は埋められている。


キハ58イラストのページへ戻る

キハ58系のページへ戻る

ホームへ戻る