キハ28 442 → キハ28 2442



1966年4月9日日本車輌製の6-6次車で、昭和40年度第1次債務で和歌山機関区に新製配置された。同一ロット441〜445のうち、442・443が和歌山へ配置されている。和歌山では急行「きのくに」を中心として紀勢本線の急行で使用され、1970年10月23日付で冷房化及び4VK冷房電源取り付けを行い、キハ28 2442へ改番された。引き続き和歌山配置で急行「きのくに」で長く活躍したが、「60-3改正」で急行「きのくに」が電車特急に格上げされ全廃されると用途を失い、1985年3月13日付で七尾へ転出した。七尾では多数を占めていた初期車に代わり、急行「能登路」や七尾線の普通列車で使用されるようになった。そしてそのままJR西日本へ継承された。JR化後は1987年度に近郊化改造され、1988年度には塗装も七尾普通色となり、普通列車で使用された。1991年9月の七尾線電化に伴い小浜鉄道部へ転出し、水色ベースの「小浜色」となった。これに先立ち1991年5月4日付でワンマン化されている。以降小浜線・舞鶴線のワンマン普通列車で活躍したが、1999年の舞鶴線電化により活躍の場が狭まり、最後は2003年3月15日の小浜線電化で用途を失い、2003年7月25日付で廃車となった。

前面は、和歌山時代に関西地区タイプの前面補強が施工されている。ワイパーは強化型のWP50へ更新されており、運転席窓下の手すりは、これを避けるべく短くなっているのは関西地区特有の形状である。制御ジャンパ受栓は、タイフォン下部に寄り添う位置へ移設されている。放送ジャンパ受栓は、関西地区特有のタイフォンとテールライトの間に移設されている。タイフォンカバーは、原形のシャッター式のままである。テールライトは新製時から外ばめ式である。正面窓上の通風口・水切りともに撤去されている。
側面では、前面窓から延びる水切りが撤去され、乗務員室窓に水切りが追設されている。ワンマン化に伴い、最前部の側窓下と、後位側の便所臭気抜き窓下に、ワンマン用スピーカーを備える。当車はカセット式汚物処理装置取り付けに伴い、便所部側面に点検蓋が設けられている。また4VK冷房発電セット取り付け時に、3位側側面に吸気口が設置されている。乗降ドア隅の丸窓が完全に撤去され無くなっている。
屋根上は、通風器が全て断面5角形のは小型ベンチレーターに交換されている。
床下機器はすべて灰色で塗装されているのは晩年の金沢地区の特徴である。油タンクは角型の新型に更新されている。水タンクは新型のFRP製に交換されている。4VK発電セットが取り付けられている。後位側にはカセット式の汚物処理装置が取り付けられている。


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