キハ28 444 → キハ28 2444



1966年4月9日日本車輌製の第6-6次車で、昭和40年度第1次債務で竹下気動車区へ配置された。同一ロット441〜444のうち、当車のみが竹下へ配置された。竹下では主に長崎本線系統の急行で使用された。キハ58系では比較的初期の1969年7月12日付で冷房化及び4VK電源装置取り付けが行われ2444へ改番された。その後も国鉄末期まで竹下で活躍し、「57-11改正」で長崎本線の急行が全廃された後は博多を中心とする普通列車で使用された。そしてそのままJR九州へ継承された。JR化後すぐの1987年度中に車両交換で大分へ転出し、豊肥・久大本線の普通列車で使用されるようになり、1988年11月19日付で「九州色」へ変更されローカル専属となった。1992年2月27日には直方との間で近郊化改造車との車両交換があり、転属した。その後は筑豊地区で普通列車で使用されたが、普通列車運用が減少すると次第に波動用として使用されるようになった。2000年頃以降、JR九州では汚物処理装置取付を強力に推し進め、当車は当面使用する車両として2001年6月18日付で取り付けを行った。その後はキハ58 716と共に唯一残った九州色キハ58系として注目されたが、老朽化のため2009年1月29日付で廃車となった。

前面は、前面補強が未施工となっている。ワイパーは強化型のWP50へ改造されているが、正面窓下の手すりは原形のままである。ステップの位置や制御用KE53ジャンパ受栓の位置等が、九州標準の形態である。放送用ジャンパ受栓は、タイフォンの上付近へ移設されている。タイフォンカバーは、スリット状ながら、下部の形状が若干異なる、九州タイプを装備する。長く大分や直方で活躍したが、ヘッドマークステイは取り付けられていない。
側面はおおむね原形であるが、汚物処理タンクが設置されているので、便所部側面に点検蓋のようなものが設けられている。乗降ドア点検蓋は、更新改造されキハ40系のようなユニット式のものになっている。400番台以降の乗降扉下部の丸窓は、埋められており存在しない。乗務員室窓バランサー点検蓋は、新製時のものは撤去され、新たに長方形の蓋が設置されている。
屋根上は通風器がすべて撤去されているのは九州共通の標準仕様である。また排気口が屋根より若干飛び出しているのも九州標準である。
床下では、前位側へスカートの取り付けが行われている。機関は原型のDMH17Hエンジンを装備している。機関予熱器は撤去されている。水タンクは新型のFRP製のものに交換されている。また循環式汚物処理タンクを装備している。


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