キハ28 446 → キハ28 2446



1966年4月13日日本車輌製の6-6次車で、昭和40年度第1次債務で水戸機関区に新製配置された。同一ロット446〜449のうち、当車のみが水戸へ配置されている。水戸では急行「ときわ」を中心に常磐線の急行で活躍した。そして1973年2月19日付で冷房化及び4VK電源装置取り付けを行い2446へ改番された。急行「ときわ」は東北方面の急行が大幅削減された「57-11改正」後も引き続き残存したが、「60-3改正」で特急格上げされ廃止された。急行廃止後は主に水郡線の普通列車用として活躍し、そのままJR東日本へ継承された。JR化後も引き続き水郡線で使用され、1989年頃には「水郡色」へ変更された。1990年3月には組織変更で常陸大子運転区配置となり、1990年7月には機関がコマツ製DMF11HZへ換装された。しかし1992年3月には水郡線にキハ110系が投入され当車は余剰となり、1992年3月14日付で小牛田へ転属した。小牛田では快速「南三陸」「いでゆ」を始めとし、石巻線・陸羽東線の普通列車で使用された。小牛田転属後すぐに塗装が「東北地域本社色」へ変更されている。その後も長く快速「南三陸」で使用されたが、1999年頃より小牛田へキハ40系が転入するとこれに置き換えられキハ58系は減少し、当車も2000年2月1日付で廃車となった。

前面は、水戸時代に大宮工場で前面補強が施工されている。ワイパーはWP50に更新されているが、前面窓下の手すりは原形のままである。制御ジャンパ受栓は、タイフォン下部で左右離れた位置へ移設されている。放送用ジャンパ受栓は、原形のステップ一体型のままである。正面窓上の水切りは原形のままであるが、助手席側の通風口は撤去されている。タイフォンカバーは原形のシャッター付きである。テールライトは当次車では新製時より外ばめ式である。正面窓は熱線入りガラスとなりデフロスタは撤去されている。
側面は、乗降ドア下部の丸窓が、鉄板でふさがれている。また、機関換装時に給水口が埋められている。3位側側面に4VK発電セットの吸気口が設置されている。
屋根上は、水戸時代の冷房化改造でありクーラーの間隔が常磐無線対応になっている。なお当車は常磐無線設置時代は、前部のアンテナ位置が他車に比べ前に寄っており異端車であった。これは当車が通風器8個車で、非冷房時代に無線アンテナが取り付けられた際にこの通風器を避けたためであると思われる。
床下では、機関はコマツ製DMF11HZへ換装されている。油タンクは原形のままである。水タンクも原形の鋼製タンクのままである。また、小牛田転出後に複線型スノープロウを取り付けている。


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