キハ28 468



1966年6月4日日本車輌製の7-1次車で、昭和40年度第2次債務で小牛田機関区に新製配置された。同一ロット468〜472全車が小牛田へ配置された。小牛田では東北本線北部の急行「たざわ」「陸中」「千秋」等で活躍した。この状態は国鉄末期まで長く続き、「57-11改正」で急行が廃止されると、東北本線、石巻線、陸羽東線の普通列車で使用されるようになった。国鉄最後の「61-11改正」では455系電車の格下げ等により普通列車の電車化が進み、当車は1986年10月31日付で郡山へ転属した。そしてそのままJR東日本へ継承された。JR化後は郡山配置で磐越西線・東線、只見線で活躍したが、磐越東線にキハ110系が投入され当車は捻出され、1991年3月24日付で新庄へ転属した。また当車は転属に先立ち機関更新工事の対象となり、1990年10月に機関がコマツ製DMF11HZへ換装された。新庄では奥羽本線・陸羽西線で活躍した。1990年代前半には塗装が「東北地域本社色」へ変更されている。しかしながら、701系電車投入により奥羽本線の架線下普通列車が削減されたこと、左沢線にキハ101が投入されキハ40系が捻出されたことから余剰となり、1996年8月26日付で廃車となった。

前面は、郡山工場で前面補強が施工されている。ワイパーWP50へ更新されており、それに伴い正面窓下の手すりが下がっており、郡山工場・盛岡工場で良く見られる形態となっている。放送用ジャンパ受栓は、原形のステップ一体型となっている。タイフォンカバーは、原形のシャッター式となっている。テールライトは新製時より外ばめ式である。正面窓上の雨どいは原形であるが、助手席側の通風口が撤去されている。貫通扉に小牛田時代の快速「南三陸」「いでゆ」用ヘッドマーク受けが残っている。
側面は、400番台以降の乗降扉下部の丸窓は、鉄板で塞がれている。JR東日本のエンジン換装車共通で、側面の機関冷却水給水口が埋められている。
屋根上はほぼ原形のままである。
床下では、機関がコマツ製DMF11HZへ換装されている。スノープロウは複線用を装備している。油タンク・水タンクとも原形のままである。


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