キハ28 474



1966年6月11日日本車輌製の7-1次車で、昭和40年度第2次債務で小牛田機関区に新製配置された。同一ロット473〜477のうち、473・474が小牛田へ配置された。小牛田では東北本線北部の急行「たざわ」「陸中」「千秋」等で活躍した。この状態は国鉄末期まで長く続き、「57-11改正」で急行が廃止されると、東北本線、石巻線、陸羽東線の普通列車で使用されるようになった。国鉄最後の「61-11改正」では急行型電車の格下げが進み、東北本線の架線下気動車列車が電車化され、当車は老朽キハ22の置き換え用に山形へ転属しそのままJR東日本へ継承された。JR化後は奥羽本線・陸羽東線・左沢線等で活躍した。1989年9月には需給の関係で小牛田へ転属し、快速「南三陸」「いでゆ」の他東北本線、石巻線、陸羽東線で活躍した。当車は機関更新工事の対象となり、1990年9月に機関がコマツ製DMF11HZへ換装された。1990年代前半には塗装が「東北地域本社色」へ変更されている。しかしながら、主に水郡線より冷房キハ58系が転入すると非冷房キハ28は余剰となり、1995年11月1日付で廃車となった。

前面は、JR化後の郡山工場で前面補強が施工されている。そのため、台座付きの手すりや、台枠付近のアンチクライマーなどが目立つ。ワイパーはWP50に更新されている。放送用ジャンパ受栓は、原形のステップ一体型となっている。タイフォンカバーは、原形のシャッター式となっている。テールライトは新製時より外ばめ式である。標識灯掛けは前面補強時に7-2次車以降と同じ、台座無しのタイプに変更されている。正面窓上の雨どいは原形であるが、助手席側の通風口が撤去されている。貫通扉に小牛田時代の快速「南三陸」「いでゆ」用ヘッドマーク受けが残っている。デフロスタは運転席側・助手席側の両方に付いている。
側面は、400番台以降の乗降扉下部の丸窓は、鉄板で塞がれている。JR東日本のエンジン換装車共通で、側面の機関冷却水給水口が埋められている。
屋根上はほぼ原形のままである。
床下では、機関がコマツ製DMF11HZへ換装されている。スノープロウは複線用を装備している。油タンク・水タンクとも原形のままである。


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