キハ28 476 → キハ28 2476



1966年6月11日日本車輌製の7-1次車で、昭和40年度第2次債務で高松運転所に新製配置された。同一ロット473〜477のうち、475〜477が高松へ配置されている。高松では四国全域の急行で活躍し、1971年6月3日付で冷房化及び4VK電源装置取り付けを行い2476へ改番されている。当時四国では勾配線用のキハ65の大量投入が行われており、キハ28は次第に比較的平坦な徳島地区で活躍した。1973年以降手狭になってきた高松運転所の高徳本線運用が徳島気動車区へ移管され、当車も同年度中へ徳島へ転出した。以降は比較的平坦な徳島地区の急行列車で使用されたが、国鉄末期の急行の減車が行われると余剰が発生し、当車は波動用に改造されることとなり1986年3月3日付で回転クロスシートに改造され、団体用・波動輸送用専用車となり塗装も変更された。以降団体列車や急行の増結等で使用され、そのままJR四国へ継承された。JR化後は新たな波動輸送用車である「レインボー」「旅立ち」が登場すると回転クロスシートの当車は見劣りするため一般車に格下げされることになり、1988年5月6日付で高知へ転属し、1988年11月8日付で四国色へ変更された。そして回転クロスシートのまま土讃線の普通列車で使用された。その後は1990年8月8日付で近郊化改造が行われ、引き続き土讃線で活躍したが、高知へも1000形が投入されると余剰となり、1993年11月30日付で廃車となった。

前面は、前面補強が施工されていない。ワイパーは強化型のWP50へ改造されているが運転席窓下の手すりは手を加えられていない、四国標準の形態。制御用KE53ジャンパ受栓の位置等も、四国標準の形態。放送用ジャンパ受栓は、原形のステップ一体型である。タイフォンカバーは、原形のスリット状のままである。テールライトは新製時より外ばめ式である。
側面は、3位側側面に4VK発電セットの吸気口が設置されている。便洗面所が撤去された際に、臭気抜き窓が撤去されている。便洗面所窓ガラスも透明のものに交換されている。当車は国鉄末期まで徳島配置であり汚物処理装置を取り付けないが、汚物処理装置の準備工事が施工され側面に点検蓋が設けられている。
屋根上は、6-5次車以降のデッキ上通風器が冷房化以降も残存している。
床下では、便所が撤去されているが、床下の水タンクはそのままである。そしてそのタンクは新型のFRP製のものに交換されている。
妻面は、四国近郊型特有の、仕切り扉付き。その関係でデッキにあった下降窓は埋められている。これは、デッキ撤去に伴い、車内外を仕切る扉が無くなったための代替措置であった。


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