キハ28 486 → キハ28 2486



1966年11月1日日本車輌製の7-2次車で、昭和41年度本予算で米子機関区に新製配置された。同一ロット486〜489のうち、当車のみが米子へ配置されている。米子では山陰本線系の急行で使用され、急行「だいせん」「伯耆」等で活躍した。1970年6月30日付で冷房化及び4VK電源装置取り付けが行われ2486へ改番されている。引き続き米子配置で山陰本線の急行で国鉄末期まで活躍し、急行廃止後は快速・普通列車で使用され、そのままJR西日本へ継承された。JR化は他の仲間が運用移管で鳥取へ転出する中引き続き米子で普通列車に使用され、1990年以降客車列車の置き換えでキハ58系の配置が増加するとこれらと共に引き続き快速・普通列車で使用された。1997年には組織改正で後藤所属と名称が変わったが、運用の実態は同じであった。また1999年7月30日付で車両延命工事を施工し、2001年3月30日付で汚物処理装置の取り付けも行った。しかし後藤配置車は2001年7月7日のダイヤ改正でキハ126系に置き換えられ、その後は予備車や波動用として残っていたが、老朽化のため当車は2004年3月19日付で廃車となった。

前面は、延命工事時に正面窓上の通風口が埋められ、水切りも撤去されている。後藤工場標準形態の前面補強が施工されている。ワイパーはWP50へ更新され、運転台側正面窓下手すりは後藤工場標準のやや短い手すりに交換された後藤工場標準スタイル。制御ジャンパ受栓及びステップの位置は、後藤工場標準の位置にある。放送ジャンパは、ステップ下部に設けられている。タイフォンカバーは原形のシャッター式である。テールライトは新製時から外ばめである。また、当次車から標識灯掛けが台座無しとなっている。
側面では、前面窓から延びる水切りが撤去され、乗務員室窓上部にも水切りは無い。乗降ドア隅の丸穴はHゴムが黒くなったものの残存しているのは山陰地区の標準。乗務員室窓バランサー点検蓋は、原形のままである。タブレットキャッチャー撤去時にタブレット保護板も撤去されている。3位側側面に、4VK発電セット用の吸気口が設置されている。山陰地区のキハ28は汚物処理装置が取り付けられたため、側面に点検蓋が設置されている。
屋根上は延命工事時にデッキを含め全ての通風器が撤去されている。延命工事の際、雨どいが埋め込み式に更新されている。尚後位側から2個目のクーラーのみ、ルーバーがメッシュタイプのAU13を取り付けている。
床下は、4VK発電ユニットが設置されている。水タンクは新型のFRP製のものに交換されている。後位側に循環式汚物処理装置が取り付けられている。


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