キハ28 487 → キハ28 2487



1966年11月1日日本車輌製の7-2次車で、昭和41年度本予算で大分運転所に新製配置された。同一ロット486〜489のうち、当車のみが大分へ配置されている。大分では主に豊肥本線・久大本線の急行列車で活躍した。キハ58系では早期の1969年3月11日付で冷房化及び4VK電源装置取り付けを行い2487へ改番されている。冷房化後も引き続き大分配置で急行「由布」「火の山」で長く活躍したが、国鉄末期には急行の減車が行われると1エンジンのキハ28は真っ先に編成から外され保留車となった。しかし車齢が比較的若いことからジョイフルトレインに改造されることになり、1986年12月31日付で半洋風・半和風の「吉四六」に改造された。そしてそのままJR九州へ継承された。JR化後も引き続き団体用として活躍したが、1989年には再改造が行われ、「ジョイフルトレイン大分」へ改装された。引き続き団体専用車両として活躍したが、特急列車のグレードアップによりジョイフルトレインが陳腐化してきたこと、併結相手となる急行が減少したこと、種車が老朽化しスピードアップもままならないことから使用停止となり、1993年11月17日付で廃車となった。

前面は、前面補強が施工されていない。ワイパーは原形のWP35のままであり、運転席窓下の手すりも原形のままである。ステップの位置や制御用KE53ジャンパ受栓の位置等は、九州標準の形態。放送ジャンパ受栓は、晩年の小倉工場標準のタイフォン上部へ移設されている。タイフォンカバーは、スリット状ながら、下部の形状が若干異なる、九州タイプを装備する。
側面は、ジョイフルトレインにしては変化が少なく、後位側の窓が1枚埋められたのみである。3位側側面に、4VK発電セット用の吸気口が設置されている。当次車から便所窓が横長の長方形のものに変更されている。
屋根上では、デッキの通風器が撤去されており、標準的な冷房車の屋根上形態である。
床下はほぼ原形である。2000番台であり4VK発電セットを取り付けている。水タンクは、新型のFRP製のものに交換されている。


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