キハ28 489 → キハ28 2489 → キハ28 8001



1966年11月1日日本車輌製の7-2次車で、昭和41年度本予算で竹下気動車区に新製配置された。同一ロット486〜489のうち、当車のみが竹下へ配置されている。竹下では長崎本線の急行を中心に、九州各地の急行で活躍した。キハ58系では早期の1969年7月31日付で冷房化及び4VK電源装置取り付けを行い2489へ改番されている。その後も国鉄末期まで竹下で活躍し、「57-11改正」で長崎本線の急行が全廃された後は博多を中心とする普通列車で使用されたが、地方交通線の廃止や普通列車の電車化により余剰気味となっており、国鉄末期にジョイフルトレインへ改造されることになり、1987年2月26日付でお座敷車「BUN-BUN」へ改造され「キハ28 8001」へ改番された。8001番はキハ28では最も大きい番号である。そしてそのままJR九州へ継承された。JR化後も引き続き団体列車で活躍したが、特急列車のグレードアップによりジョイフルトレインが陳腐化してきたこと、併結相手となる急行が減少したこと、種車が老朽化しスピードアップもままならないことから使用停止となり、1994年12月19日付で廃車となった。

前面は、前面補強が施工されていない。ワイパーは原形のWP35のままであり、運転席窓下の手すりも原形のままである。ステップの位置や制御用KE53ジャンパ受栓の位置等は、九州標準の形態。放送ジャンパ受栓は、晩年の小倉工場標準のタイフォン上部へ移設されている。タイフォンカバーは、スリット状ながら、下部の形状が若干異なる、九州タイプを装備する。
側面は、ジョイフルトレインにしては変化が少なく、後位側の窓が1枚と2位側の戸袋窓が埋められたのみである。3位側側面に、4VK発電セット用の吸気口が設置されている。当次車から便所窓が横長の長方形のものに変更されている。
屋根上では、デッキの通風器が撤去されており、標準的な冷房車の屋根上形態である。
床下はほぼ原形である。当車は前位側にスカートが追設されている。2000番台であり4VK発電セットを取り付けている。水タンクは、新型のFRP製のものに交換されている。


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