キハ28 504



1968年3月19日富士重工製の8-1次車で、昭和42年度本予算(追加)で弘前機関区に新製配置された。同一ロット503・504両車とも弘前へ配置された。弘前では前ロットの501・502とともに青森周辺の急行「深浦」等で長く使用された。国鉄末期の「57-11改正」後は急行は快速に格下げられたが引き続き快速に使用され、そのままJR東日本へ継承された。JR化後も主に五能線で快速「深浦」「岩木」や普通列車で使用されたが、短編成化やワンマン化により所要数が減少し、1990年3月10日付で秋田へ転出した。秋田では男鹿線や奥羽本線の普通列車で使用されたが、秋田地区は他区より転入のキハ40系で統一化が進み、機関換装されることなく1992年7月1日付で廃車となった。

前面は、モデルチェンジ車であり前面補強がされていない。ワイパーは強化型のWP50に更新され、正面窓下の手すり位置が大幅に下がった、盛岡地区標準スタイルである。当次車は平窓車同様の位置に制御用ジャンパ受栓があり、受栓自体は耐雪仕様のヒーター入りが取り付けられている。放送ジャンパ受栓は、原形のステップ下部へ設置されている。タイフォンカバーは、原形のシャッター式カバーである。正面窓上の通風口は現存している。正面窓上の小手すりに、盛岡・函館地区標準の警戒表示板がついている。
側面は、ほぼ原形のままである。当次車は、4位側側窓間に、冷房発電機用の吸気口が準備されており、鉄板で蓋がされている。
屋根上は、原形のままの冷房準備車仕様である。
床下は、概ね原形である。


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