キハ28 803



1962年3月5日東急車両製の2次車で、昭和36年度本予算(残)で直方気動車区に新製配置された。同一ロット801〜804全車が直方へ配置された。当車は修学旅行用であり、九州から関西方面の修学旅行列車である「とびうめ」や波動輸送で使用された。しかし昭和49年に「とびうめ」が廃止されたことと昭和50年に直方のキハ58系が担当していた急行「日田」「はんだ」がキハ66・67に置き換えられたことから直方区のキハ58 800番台はキハ55系の置き換えで普通列車に使用されることになり、以降はローカル輸送に転じた。そして1978年以降は塗装も一般の急行色へ変更された。「59-2改正」では各地で減車された急行型や長崎本線普通列車の電車化で捻出された他形式が直方へ転入すると1エンジン非冷房のキハ28 800番台はキハ58 800番台よりも先に余剰となり、1984年3月2日付で廃車となった。

当グループは殆ど改造・更新工事を受けておらず、原形を保っていた。そのため801〜804とも同じ形態となっている。
前面は、前面補強が施工されていない。ワイパーは原形のWP35のままであり、正面窓下の手すりも原形のままである。放送用ジャンパ栓納め取り付けられておらず、ケーブルは標識灯掛け等に引っ掛けられていた。テールライトは原形の内ばめ式のままである。タイフォンはスリット式のままである。
側面はほぼ原形のままである。便所窓位置が高いのが800番台の特徴である。
屋根上は、原形のままである。
床下はほぼ原形である。


キハ58イラストのページへ戻る

キハ58系のページへ戻る

ホームへ戻る