キハ28 805



1963年2月25日東急車両製の4次車で、昭和37年度利用債で盛岡機関区に新製配置された。同一ロット805〜808のうち、805〜807が盛岡へ配置された。当車は修学旅行用であり、東北本線の修学旅行輸送や波動輸送で使用された。「ヨンサントオ改正」の東北本線全線電化で東北本線の修学旅行輸送から撤退し、山形へ転属し主に奥羽本線の修学旅行輸送で使用された。しかし電化の進展とともに気動車による修学旅行輸送は減少し次第に一般車に混ざって「ざおう」「出羽」「あさひ」等の急行列車で使用された。そして1978年以降は塗装も一般の急行色へ変更された。東北新幹線開業に伴う「57-11改正」では急行の削減により大幅な車両転配が行われ、1982年11月26日付で一ノ関へ転属した。一ノ関ではキハ26に代わり大船渡線・北上線の普通列車で活躍した。国鉄末期には東北管内区所間で車両交換が多く、当車は1985年3月14日付で秋田へ転属した。しかし秋田では長く活躍せず、国鉄末期の地方交通線の廃止や車両編成の短縮により余剰となり1986年3月31日付で廃車となった。

前面は、前面補強が施工されていない。ワイパーは原形のWP35のままであり、運転室窓下の手すりも原形のままである。放送用ジャンパ線受は後期車に準じタイフォン横にステップ一体型で設置されている。テールライトは原形の内ばめ式のままである。タイフォンは新潟配置の経歴が無いにも関わらず、新潟タイプの円筒形のタイフォンカバーを装備している。
側面はほぼ原形のままである。便所窓位置が高いのが800番台の特徴である。
屋根上は、原形のままである。
床下機器は、ほぼ原形のままである。スノープロウは複線用を取り付けている。


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