キハ28 1017 → キハ28 3017



1968年12月18日富士重工製の8-4次車で、昭和43年度民有債で福知山機関区に新製配置された。同一ロット1017・1018両車ともに福知山へ配置された。福知山では急行「丹波」「丹後」等、福知山周辺の急行列車で使用された。冷房化及び4VK電源セット取り付けは1971年6月4日で、3017へ改番されている。国鉄末期まで福知山配置で前述の急行に使用され、「61‐11改正」で福知山線電化により急行「丹波」が廃止されると専ら急行「丹後」に使用されるようになり、そのままJR西日本へ継承された。JR化後も用途は変わらず、急行「丹後」で長く活躍したが、最期は1996年3月のダイヤ改正で山陰本線福知山までの電化が完成すると急行「丹後」は全廃され、1997年7月8日付で廃車となった。廃車後はタイへ譲渡された。当車は新製から廃車まで福知山を離れなかった。

前面は、モデルチェンジ車であり前面補強されていない。ワイパーは原形のWP35のままであり、運転席窓下の手すりも原形である。制御ジャンパ受栓は、タイフォン下部に寄り添う位置へ移設されている。放送用ジャンパ受栓位置は福知山標準の、タイフォン上部へ移設されている。タイフォンカバーは、1000番台原形のスリット式カバーである。
側面はほぼ原形である。当次車は新製時より3位側後ろから3枚目と4枚目の窓間に4VK発電セットの吸気口が準備されていたが、当車はそれを利用しルーバーが設けられている。
屋根上は、デッキ上の通風器が撤去されている。それ以外は標準的なモデルチェンジ車の冷房車の形態である。
床下は、水タンクが新型のFRP製のものに交換されている。また冷房化に伴い後位側に4VK発電セットが取り付けられている。


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