キハ56 2



1961年3月28日新潟鐵工製の1-1次車で、昭和35年度民有債で苗穂機関区に新製配置された。同一ロット1〜3全車とも苗穂へ配置された。苗穂では急行「狩勝」で使用開始した。その後キハ56系の増備とともに活躍場所を広げていった。途中1972年の約半年ほど函館に在籍したが他は一貫して苗穂に配置され、道内各地の急行に使用された。しかし北海道では室蘭本線電化・千歳空港駅に伴う「55-10改正」や石勝線開業に伴う「56-10改正」以降急行の縮小が続き、1982年11月11日付で廃車となった。

前面は、前面補強されていない。ワイパーは、WP50に改造されているが、1-1次車の手すりは短くワイパーと干渉しないのでそのままである。1-1次車はヘッドライトが中央に100ミリ寄っており、独特の風貌である。またキハ56系の1-1次車は側面の裾絞り形状も1-2次車以降と異なり、若干直線的な折れ方となっている。ステップは1-2次車までの特徴でタイフォン上部にある。デフロスタは北海道標準で左右両側に取り付けられている。温水暖房付きの制御用ジャンパ受栓を取り付けている。放送ジャンパ受栓は設けられておらず、ケーブルは標識灯掛けに引っ掛けられているケースが多かった。タイフォンカバーは、原形のシャッター式カバーである。テールライトは原形の内ばめ式である。
側面はほぼ原形のままであり、原形の戸当たりレール2本のドアが付いている。キハ56系の1-1次車は、乗務員室ドア脇の手すりが1-2次車以降と比べ下へ長い。
屋根上では、水タンクは、北海道で良く見られる角型の形状へ変更されている。
床下は原形のままである。キハ56の1-1次車は、床下の消火器が台車付近に取り付けられているという特徴がある。


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