キハ56 21



1961年10月25日新潟鐵工製の2次車で、昭和36年度本予算(残)で苗穂機関区に新製配置された。同一ロット19〜22のうち、19〜21が苗穂へ配置された。苗穂では北海道全域の急行で使用された。「47-3改正」では札幌運転区への特急型配置が始まり、このため札幌の車齢の若いキハ56が苗穂へ転属し、苗穂の若番車が函館へ転属するという動きが発生し、この際に当車は函館へ転属した。函館では急行「宗谷」を中心に「すずらん」「ニセコ」でも活躍した。しかし「55-10改正」で急行「ニセコ」の気動車列車が廃止され余剰となり、1980年10月1日付で釧路へ転属した。釧路では急行「狩勝」の他、急行「しれとこ」「ノサップ」等で活躍した。しかし「61-11改正」で急行の快速格下げにより余剰となり、1987年2月18日付で廃車となった。

前面は、五稜郭工場で前面補強されている。ワイパーは、WP50に改造されているが正面窓下の手すりは原形のままで、函館地区の特徴である。デフロスタは北海道標準で左右両側に取り付けられている。当車は温水暖房付きの制御用ジャンパ受栓を取り付けている。放送ジャンパ受栓は、タイフォン横ステップ下部へ設置されている。タイフォンカバーは、原形のシャッター式カバーである。テールライトは原形の内ばめ式である。正面窓上の通風口は両側とも残存している。
側面はほぼ原形のままであり、原形の戸当たりレール2本のドアが付いている。
屋根上では、水タンクは、北海道で良く見られる角型の形状へ変更されている。
床下は原形のままである。


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