キハ56 22



1961年10月25日新潟鐵工製の2次車で、昭和36年度本予算(残)で函館運転所に新製配置された。同一ロット19〜22のうち、当車のみが函館へ配置された。函館では新設された三階建急行の「オホーツク」「宗谷」「摩周」で使用開始した。1966年10月改正では苗穂との間でキハ56と27の交換があり、当車は苗穂へ転属した。苗穂では北海道全域の急行で使用された。「47-3改正」では札幌運転区への特急型配置が始まり、このため札幌の車齢の若いキハ56が苗穂へ転属し、苗穂の若番車が函館へ転属するという動きが発生し、この際に当車は函館へ転属した。函館では急行「宗谷」を中心に「すずらん」「ニセコ」でも活躍した。しかし「73-10改正」で急行「すずらん」1往復が特急「北斗」に格上げされ、当車は1973年10月5日付で苗穂へ転属した。苗穂では北海道全域の急行で活躍したが、「59-2改正」で急行の減車が行われると余剰となり、1984年10月17日付で廃車となった。

前面は、苗穂工場で前面補強されている。ワイパーは、WP50に改造されており、正面窓下の手すりは左右ともに短い手すりに改造された、苗穂工場標準の形態である。デフロスタは北海道標準で左右両側に取り付けられている。3次車は温水暖房付きの制御用ジャンパ受栓を取り付けている。放送ジャンパ受栓は設けられておらず、ケーブルは標識灯掛けに引っ掛けられているケースが多かった。タイフォンカバーは、原形のシャッター式カバーである。テールライトは原形の内ばめ式である。正面窓上の通風口は左右とも残存している。
側面はほぼ原形のままであり、原形の戸当たりレール2本のドアが付いている。
屋根上では、水タンクは、北海道で良く見られる角型の形状へ変更されている。
床下は原形のままである。


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