キハ56 23



1961年10月30日新潟鐵工製の2次車で、昭和36年度本予算(残)で苗穂機関区に新製配置された。同一ロット23・24両車とも苗穂へ配置された。苗穂では北海道全域の急行で使用された。当車はそのまま苗穂で国鉄末期まで長く使用されたが、「61-11改正」で残存していた急行が廃止されると余剰となり、JRに継承されず1987年3月31日付で廃車となった。廃車後は小樽鉄道記念館(現小樽総合博物館)に保存され2019年4月1日現在も現存する。

前面は、苗穂工場で前面補強されている。ワイパーはWP50に改造されており、正面窓下の手すりは左右ともに短い手すりに改造された、苗穂工場標準の形態である。デフロスタは北海道標準で左右両側に取り付けられている。当車は温水暖房付きの制御用ジャンパ受栓を取り付けている。放送ジャンパ受栓は設けられておらず、ケーブルは標識灯掛けに引っ掛けられているケースが多かった。タイフォンカバーは、原形のシャッター式カバーである。テールライトは原形の内ばめ式である。正面窓上の通風口は北海道では珍しく助手席側のみ撤去されている。
側面はほぼ原形のままであり、原形の戸当たりレール2本のドアが付いている。
屋根上では、水タンクは、北海道で良く見られる角型の形状へ変更されている。
床下は原形のままである。


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